こんにちは。
本日ご紹介しますのは、「シベリア出兵」(2016年)です。
恥ずかしながら私、世界史を勉強したにも関わらず、「シベリア出兵」についてその存在すら知りませんでした。
実際、「シベリア抑留」は知っていても「シベリア出兵」は知らない、という日本人は多いみたいです。
(ところが、ロシア人の多くは「シベリア出兵(=シベリア干渉戦争)」を忘れてはいない、とのこと。)
その「シベリア出兵」とは何でしょうか?
第1次世界大戦「からの」シベリア出兵
まず押さえておくべきことは、「シベリア出兵」は第1次世界大戦中に起きた「ロシア革命」をつぶすために、英仏の提案で行なわれたもの、ということです。
当時、英仏露はドイツと戦っておりましたが、レーニンの革命政権は第1次世界大戦から離脱しようとします。
そうすると、連合軍はドイツを挟撃できなくなってしまいます。そのため、英仏はレーニンの革命政権を何とかする必要があったのです。
とはいえ、英仏も欧州戦線で戦争中。そこで、「共同出兵」の依頼を受けたのが、アメリカ合衆国であり、日本でもありました。
日本は派兵すべきだったのか?
この要請に日本国内は意見が分かれました。
元老・山県有朋をはじめとして、出兵に反対を唱えた人は多かったのですが、ロシア王室に縁の深い後藤新平(当時外相に就任)、ロシア戦争時も強硬論を唱えた「出兵九博士」といった大学教授陣、日本にどうしても参戦して欲しい英仏、そして陸軍参謀本部ら、出兵を後押しする勢力もおりました。
そんな折、出兵派にとって大義名分ができました。
それは、ハプスブルク家の支配から逃れてロシアに移住し、オーストリア(当時、ドイツの仲間)と戦っていた「チェコ軍」が欧州戦線に加わろうとする道中で革命政権に捕らえられたというニュースでした。
(実際「チェコ軍」はかなり強力で次々に革命政権軍を撃破していましたが。)
英仏からチェコ軍救出の依頼を受けたアメリカが参戦を決意し、アメリカが日本も誘ったために兵力をお互い7000人と限定したうえで、参戦することになるのですが・・・
さて、つづきはどうなることでしょうか――。
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