こんにちは。
今回は「コロナを太平洋戦争に例える人に対して」です。
よく、コロナを太平洋戦争に例える人を見かけるのですが、
歴史の勉強をすればするほど…
コロナを太平洋戦争に例えたら、ご先祖様、英霊の方々に失礼!!
と思います。
(数十kgの荷物持って行軍しているわけでもないし)
そんな中で見た宝島社の広告には久しぶりに腹が立ちましたね…
(炎上狙いなのかも知れませんが…)
https://news.yahoo.co.jp/articles/b2966b114e99fff619614da5e39d6cde7cbe03d4?page=2
まず、事実誤認。
ワクチン接種が他国に比べて遅れているのは問題かも知れません。
しかし、「ない」とは言っていません。
「これから」配られるものです。
接種の順番には一家言ある方が多いかと思いますが、「もう少し待つ」しかありません。
そもそも当初からコロナ対策の全ては「ワクチンができるまでの時間稼ぎ」と尾身会長も言っておられました。
ようやくそれが現実一歩手前まで来ているではないですか。
何を今さら、と思います。
他国の副反応を見てから打つことができる、と前向きに考えましょう。
というか、ワクチン接種が普及してコロナが収束した後では、政府責任を問うことが難しくなくなってしまいますので、それを見越したうえでの、このタイミングなのかも知れないと勘繰りたくなります。
そして、「クスリがない」のは政府の責任ではありません。
そんなクスリあれば、とっくに収束しています。
なんでもかんでも現代医学で治ると思ったら大間違いです。
こういうことを言う人たちが我々医療従事者を困らせているのだな、と思います。
もっとも「クスリがない」のは日本だけの問題ではない、なんてことは誰でもわかると思うのですが。
また、「タケヤリで戦え」なんてことも言っていません。
むしろ、「自粛」を「お願い」しています。
これが、「マスクなんてするなー!アルコール飲めば大丈夫だー」って政府が言っているのならわかりますが(他国のように)、
真反対です。
…たしかに昨年の4月頃は、医療機関にもマスクがない、清潔ガウンがない、手袋がない、みたいな状況でプロテクター類も自前で用意する必要があったので、
「奈良時代の防人かいっ!!」(※防人…武器自弁)
という怒りがあったのですが、今はマスクもガウンも手袋もあります。
医療従事者として優先的にワクチンも打ってもらって、戦う態勢は整っております。
(昨日も急変があったコロナ病棟の応援に駆けつけました。最前線で働く方々には本当に頭の下がる思いです。コロナ診療に関わっていない外部者はコロナについてあんまり発言して欲しくない、とワイドショーなどを見ていると思います。)
ですので、こんな広告出されたら水を差されたような気持ちです。
また、「私たちは騙されている」と言われても、
何を騙されているのかわかりませんし、
「この1年なんだったのか」
って、「そんなもん自分で考えろ」、って思いますし、
(※おそらく、この広告作成者はコロナがすぐに収束すると思ったのでしょう。しかし、すぐに終わると思って4年続いたのが第1次世界大戦、7年続いたのが日中戦争です。)
「いつまで自粛をすればいいのか」
って、「感染が静まったら」に決まるやろうし、
「その時期がいつか」、と言われたら、「占い師にでも聞いてくれ」(それがわかれば苦労しない)と思います。
「我慢大会は終わりにして欲しい」
って、「そんなのみんな思ってるよ」って思いますし、
それでマスク外して迷惑かけている人の方が問題ですし、
「ごちゃごちゃ言い訳すんな」とか、
「なんで上から?」って思いますし、
いい大人がもうちょっと我慢できないのか思います。
さらには、
「写真に使われたのはタケヤリじゃなくて薙刀」
「B29にタケヤリで戦うことは想定していなかった」
などの稚拙なミスもあり、脇が甘いなー、って辟易しますし、
そんなこんなで、久しぶりに腹が立ちました。
(「言いたいことは後にして今は我慢。ワクチンまでの時間稼ぎだ。」なら大いに賛同)
もっとも、こうした「事実誤認」からの「レッテル貼り」、からの「煽動」というのは、反日系の常套手段ですので、宝島社がそうだと知っていれば「スルー」が正解なのかも知れませんが、ちょっと過剰反応してしまいました。
(宝島社の本はプロレス系ムックなど何冊か買ってはいたのですが、学生運動の流れを汲んでいたのですね…)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%93%AE%E8%A6%8B%E6%B8%85%E4%B8%80
ただ、政府に注文がないわけではありませんよ。
やっぱり、一番は「アベノマスク」。
これではダメだと思いましたね…
でも、まだ挽回のチャンスはありました。
首相がスガさんに代わった段階です。
どうすれば良かったのかと言いますと、
「ガースーです」
なんてやらないで、
「ガスマスク」を装着して記者会見に現れ、
「これからは『アベノマスク』ではなく『ガースーマスク』の時代です!
今から、国民全員に『ガースーマスク』を配ります!
私が号令したら全員装着してください。
そのかわり2週間で絶対に収束させましょう!!」
くらい言えば、良かったのではないでしょうか。
もしそれやられてたら、
「あ…、この人、ヤバいんじゃないか、ちょっと言うこと聞かないとアカンな…」
みたいな流れになったのではないでしょうか。
(もっとも、「笑ってはいけない」と勘違いする人も続出したかも知れませんが)
なんてね。
とりあえず、冷静に考えて太平洋戦争とコロナを結びつけるのはやめましょう。
(※そもそも、日本はその歴史を通じてほとんどの時代、貧乏だったと思います。冷戦期に反共の防波堤として特需を得たので、これが普通のような錯覚を持っている方も多いかも知れませんが、資源もないので、基本的に知恵を使っていくしかない、と考えます。)
(※あと、もし、現代に誰か1人を甦らせることができるとすれば、僕は豊臣秀吉を推します。やはり秀吉の「果断さ」って群を抜いていると思うのですよね…。「一夜墨俣城」的な政治力で、病床不足なんて一気になくなると思います。だって、重症1000人とかって、県で割れば20人。大したことないと思わざるを得ないのですが…。また、仕事不足に困る人がいる一方、仕事が忙しすぎて困る人もいたり…、このあたりも解決してくれるでしょう。それと、秀吉だったら、「コロナ対策完備居酒屋」「コロナ対策完備ライブハウス」とかを各地に建造したり、かなり果断なお金の使い方をすると思うのですよね…「自粛」ではなく、「対策してGO」。結果、潤う、みたいな。)
【追加】
あと、デジタル化が遅い…と批判している人は、自分の会社がどれだけデジタル化進んでいるのでしょうかね…
これは政府云々の問題ではなく、国全体の問題なのかなーと思います。
これを機に、政府も会社も自身もupdateしていければ良いと思います。
(みんなが指摘するようにワクチン接種順番などマイナンバー制が今こそ発揮されるべきじゃないのか…)