こんにちは。
岩田健太郎先生の名前を知らない医療人は、おそらくいないと思います。
その岩田先生の名をさらに世に広めたのは「ダイヤモンド・プリンセス号」における顛末ではないでしょうか。
そして、最近、
「Go To」は「インパール作戦と同じ」
と言う内容の論説をされました。
【コチラ】
つまり、撤退目安を定めずに作戦突入したところに、インパールとの類似性を感じるということですね。
中々インパクトあるワードです。
面白いことを言われると思って、本屋で平積みにされていた「新型コロナウイルスの真実」を購入してみました。
4月発刊の書籍ですので、ちょっと内容が古くなってしまっている点はありましたが、大変勉強になりました。
それと、ただ勉強になるだけではなく、なかなか文章が面白いのですよね。
時々、日本史に関連した内容も挟んでこられます。
日本人の精神主義のスタート地点など岩田先生の日本史観に僕自身も近い部分も多く(もちろん全て一緒ではないけど、それは議論してもしょうがない、と思っている)、
親近感が湧きました。
感染対策と言う面では改めて院内のゾーニングを見直してみようという気になりました。
(入り口からしてなかなか難しいのですがね・・・)
ただ、できれば「Go To」の停止/再開の基準案、あるいは経済を救う「対案」を出して頂きたいな・・・と思ったり。
ダイヤモンド・プリンセス号事件
さて、本書でも触れられております「ダイヤモンド・プリンセス号」の顛末をかいつまいんで書きますと、
①大型クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」に感染者出現。
②船内で感染拡大。危機感を募らせた岩田先生が、船内に入って対策を講じることを申し出る。
③船内に入り対策を講じるが、逆に「混乱をきたした」との理由で2時間で下船を命じられる。
④船内のダメさ加減をyou tubeに投稿。英語でも投稿して海外メディアにも知られる。
という感じです。(実際はもっと複雑ですが、そのあたりは本書を是非。)
最初、この件を知った時は、「岩田先生、って何してんねん・・・、そんな和を乱すようなことして・・・」と思いました。
今では削除されていると思いますが、岩田先生のfbには、岩田先生の「やり方」や「コミュニケーション不足」を非難する声もあがっておりました。
でも、そういう意見には、岩田先生の言葉を借りるとすれば
「そんなの、かぶっている帽子が気に入らないレベルじゃないか、実際にやっている“こと”を見てくれ」
という感じでしょうか。
実際、船内の乗客が「船内では誰が清潔で誰が不潔か全くわからない状況で困っている」と投稿されているのを目にし、
実は想像していた以上に船内の状況はヤバかったんだな・・・と思い、
岩田先生があそこまですることで、改善が早くできたのかな、と思いました。
岩田先生のことを「空気を読まない」だとか「左翼的だ」とか言う人もいますが、
僕自身は、「愛国心あふれるゆえ、周囲を恐れずに提言する、気骨ある先生」という印象を抱いております。(思いたい。)
岩田先生ご自身は学童期、特殊学級を勧められるほど理解が遅かったんですって。
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【マスクについての岩田先生の考えはコチラ。】
「症状なければマスク不要で良いんだろうっ」と言わんばかりに駅などでもマスクしていない人を時々見かけるのですが(大抵はオッサン)、今はそういう時期ではないと思います。
岩田先生も発言を変更しております。(本書ではマスクしても頬などにつくから意味はないとされていた)
マスク不要論者の方は最初だけでも読んで欲しいですねー。
【追記】「世界のニュースを日本人は何も知らない-2」を読んで
しかし、こちらの書を読んでビックリ。
欧米では「マスクをすること」に対しても反対運動が起きていて、
「コロナにかかるのも自由だろ」という考えの人が結構いるんですって。
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