~「もう一つ上の日本史」出版に伴い、勉強方法も変える必要が出たので、全面改訂突入します~
個人的には、古事記は、史実として取り入れるでも、目の敵にして抹殺するでもなく、「神話」として大事に扱えば良いと思う。

戦前は古事記が日本史の冒頭だったと言う。そして、学生は天皇を順番に覚えた。

近年、「古事記」礼賛ブームが来ているが、ちょっと多過ぎなような気もしてならない。

そして、「古事記」は「日本史」ではなく、「神話」のカテゴリーだと思う。

以下、読書メモ。

§1.古事記誕生の謎

★古事記は上巻(天地開闢から神武天皇誕生まで)、中巻(神武東征から応神天皇まで)、下巻(仁徳天皇から推古天皇まで)からなる。

※古事記は天武天皇の時代から稗田阿礼、太安万侶が編纂開始し、成立したのは712年、元明天皇の時代である。一方、日本書紀は720年、元正天皇の時代。舎人親王が編纂。

古事記のもとになったのは「帝紀」「旧辞」。 (これは試験にも出る。)

★イザナギ、イザナミの国造りが描かれる。

その子がアマテラス、ツクヨミ、スサノオ。スサノオがヤマタノオロチを倒し、クシナダヒメとの間に子を設け、その子孫がオオクニヌシ。

★オオクニヌシが国譲りをして、ニニギの子孫が神武天皇。

(国つ神と天つ神は明確に区別されており、オオクニヌシらは国つ神、ニニギらは天つ神。これは地方政権と中央政権、ととれる。)

★神の数え方は柱。

★天皇家のために書かれた古事記であったが、しばらくは役人くらいしか知らなかった。

これを研究対象にしたのは本居宣長が最初で、明治時代になると政府は教育に古事記を取り入れた。

※石ノ森章太郎先生の「マンガ日本の歴史」における本居宣長の書き方はわかりやすかった。

§2.日本神話の謎

★富岡の貫前神社では太占が行われている。 (上毛かるたで言うところの、「ゆかりはふるし ぬきさき神社」)

★愛宕神社にはイザナミと火の神カグツチが祀られている。

★スサノオ=出雲、地方勢力。つまり強力な敵を自分たちの系統であるかのように記したという説。

★魏志倭人伝にも米による酒造りの描写が書かれている。「日本人は葬儀の席でも酒を飲む」

§3.古代天皇の謎

★紀元前660年2月11日、橿原宮で神武天皇が即位。高千穂から東征。

★神武天皇に帰順したニギヤハヒの子孫が物部氏。

★景行天皇皇子ヤマトタケルは大和朝廷が権力を握るまでの複数の英雄譚であろう。

★神功皇后の三韓征伐は物語、か。

★神功の息子、第15代応神天皇は確実にいたであろう。

第10代崇神天皇は実在した最初の天皇と言われる

卑弥呼は古事記にも日本書紀にも出てこない

(こういうところから、「卑弥呼」はいなかった、という説が出てくるのであろう。魏志倭人伝とて何もかも正しいというわけではなく、日本の記述に関してはファンタジーであった可能性だって否定できない。)

§4.古事記にまつわる神社の謎

★スサノオは八坂神社の祭神。疫病を鎮める。

★出雲大社は90m超えていたという説も。何らかの霊的なものであることは間違いない。

★食物神トヨウケも伊勢の外宮に祀られる。

§5.古事記と日本人の謎

★桃太郎伝説は犬飼健、楽々(ささ)守彦、留玉臣という3人の人間。

★荷田東満は本居宣長が研究を始めたころから「古事記偽書説」を唱える。ただ、現在の歴史学では偽書の可能性は低いとされる。

1892年、久米邦武「神道は祭典の古俗」

1919年、津田左右吉、古事記の史実性を真っ向から否定。

1930年代から古事記は軍事教育に用いられる。

★戦後、GHQによる神道指令があり、古事記は教科書から消された。神社は古代以来の慣習を守るため、体系を整え、民間宗教団体として再スタート。

★小泉八雲が古事記に魅了。

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