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☞【ケネディ父と「証券取引委員会」】『アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書』(アンドリュー・O・スミス、2019年)

こんにちは。

今回ご紹介しますのは、「世界恐慌後、1934年に設立された米国証券取引委員会(SEC)」についてです。

10万部のベストセラーとなった『アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書』(アンドリュー・O・スミス、2019年、SBクリエイティブ)を参考にさせて頂きました。

まず、この「アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書」についてですが、

高校生でこんな実践的なことを勉強しているのか!!

と驚きます。

アメリカ人の大半は、ポテチとコーラばっかりというイメージもありましたが、

この国の底力というものは、こうしたところから来ているのではないか、と唸ります。

それに対して日本は金融の基本的知識を教えなさすぎ。

(もっとも、僕自身も今頃「インデックス・ファンド」という言葉を知ったクチですが…)

ただ、橘玲氏が推薦文に書いておられるように、借金して不動産を買いまくってリーマン・ショックを起こした原因もまたアメリカ人なのですがね。

1934年、米国証券取引委員会(SEC)設立

さて、1929年の世界恐慌で、経済の信用が「ガタ落ち」しました。

経済は1度信用がなくなると、立ち直るのに時間がかかると言われます。

そこで、1934年、連邦政府は投資環境を改善する目的で「証券取引委員会」(Securities and Exchange Commission:SEC)を設立しました。

その後の法律制定により、「市場の透明化」、「市場操作の規制」、「投資勧誘会社の行動規制」といった「市場改革」がなされ、

徐々に市場は信用を回復した、そうです。

ケネディ大統領のお父さん

ここで、ちょっと面白いのが、当時の大統領フランクリン・ルーズベルトが、「ジョセフ・P・ケネディ」を「初代証券取引委員会委員長」に任命したことです。

この、「ジョセフ・P・ケネディ」とは、のちに大統領となる 「J・F・ケネディ」のお父さんでもあります。しかし、彼自身はインサイダー取引など数々の「悪事」を働いて大富豪になった人物です。

この人事に対して当然、反発もありましたが、フランクリン・ルーズベルトは、「オオカミを捕まえるためにオオカミを使う」と言って、押し切りました。

この発想がさすがアメリカですね。

実に合理的と思いますが、日本では無理かな…

フランクリン・ルーズベルトとケネディの関係から、J・F・ケネディも「民主党」と覚えておきましょうか。

【まとめ】

★1929年「世界恐慌」→1934年「証券取引委員会」設立→市場の信頼回復

★フランクリン・ルーズベルトが任命した初代証券取引委員会委員長はJFKの父親。

★JFKも、フランクリン・ルーズベルトと同じく民主党。

 

ケネディ父のもう1つのエピソード

株の世界では、「初心者が儲かり始めたら逃げろ(売りに走れ)」と言われているそうです。

ケネディ父は、ある時、靴磨きの少年に株を薦められました。

ケネディ父は、「こんな少年まで株を買っているようなら、もう買う人は残っていない」と暴落を確信し、売り逃げたと言います。

うーん、難しいですねー。

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