こんにちは。
今回ご紹介しますのは、「女帝の手記」(里中満智子、1998年)です。
石ノ森章太郎先生の「マンガ日本の歴史」が良書であることには変わりないのですが、
こと奈良時代に関して言いますと、里中満智子先生がベストではないかと思います。
特に、孝謙天皇(阿倍内親王、称徳天皇)を主人公とした「女帝の手記」を強くオススメしたいと思います。
孝謙天皇の人生は718年ー770年で、すっぽり奈良時代に嵌っています。
なおかつ、天皇家と藤原家をつなぐ重要人物・・・
孝謙天皇の人生を振り返れば、奈良時代の概略がつかめるのです。
1998年出版ということで、古さを心配する方もいるかも知れませんが、
父・聖武天皇の虚弱ぶりもしっかり書かれておりますし、決して古さは感じません。
むしろ、聖武天皇や母・光明皇后を立派な人物として描く学参マンガの方が問題を感じます。
光明皇后、藤原仲麻呂、孝謙天皇、道鏡をめぐる人間模様は実に読み応えがありまして、一度読んだら忘れることはないでしょう。
ぜひ、オススメします。
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