
歴史を勉強して良かったことは、「このレベルの書籍」が楽しく読めるようになったこと。
以前、このシリーズの「昭和史講義」を読み、感動すら覚えたが、本書も「はじめに」と「前九年合戦・後三年合戦」の項を読んだだけでも既に同じような感覚を覚えている。
この書籍は、「古代史講義(2018年)」の続編という形なので、そちらも買わねば、と強く思った。
amazonのreviewでは
「古代史講義」の方が良かった、「戦乱篇」はイマイチ
などという意見も散見されるが、それは読み手の問題と思う。また、少なくともこの類の本は読書メモをとりでもしないと、その良さがわからないと思う。
以下、オープニングの読書メモ。
はじめに(佐藤信先生)
★勝者による史料を批判的に検討すること、東アジア的視点から日本史をとらえ直す研究から、古代の歴史的評価も変化してきている。
★長屋王の邸宅の木簡が出土したことで長屋王の実像がより明らかになってきた。古代では高貴な出自の貴族ですら、妬みを買えば、病と称して家に籠るなどしなくてはしなくてはならなかった。
★かつては儒教的立場から王朝中心に「蝦夷征伐」という言葉が使われていたが、蝦夷も我々の祖先であり、一方的な「征伐」という史観は改められるようになった。
★同様に、「役」「戦役」という言葉も正義が悪を制圧するという意味合いがあることから、「前九年の役」は「前九年合戦」、「後三年の役」は「後三年合戦」という言葉が使われるようになっている。
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