☞【原爆投下とソ連参戦とクーデターと玉音放送】「1945年8月」

こんにちは。

今回ご紹介しますのは、「1945年8月」です。

この月、広島・長崎に原爆は落とされ、頼みにしていたソ連は対日参戦したことで、終戦を受け入れた、と記憶している方は多いことでしょう。

しかし、その裏で徹底抗戦を主張する陸軍の一部によって「クーデター未遂事件」も生じておりました。

以下、「総力戦のなかの日本政治」を参考にさせて頂きました。（1945年7月まではコチラ）

【年表】1945年8月

（※1）原爆

「落とされたのはしょうがない…」と思っていませんか？

原爆こそ、「平和に対する罪」ではないでしょうか。

もっとも、アメリカ内部も原爆投下反対派が多数だったことは知っておきましょう。

（バーンズ国務長官が反対案を覆す）

詳しくは他書を。

（※2）ソ連、対日参戦

日ソ中立条約を結ぶソ連に終戦仲介を頼んでいましたが、ソ連の答えは「対日参戦」。

（国際法もあったものではないですね。）

こんなことになるのなら、ドイツに呼応してソ連に進攻しておけば…と思った人もいたことでしょう。

「コミンテルンの戦争犯罪」については現在ホットな話題の1つです。【コチラも】

なお、スターリンはこの戦いで日露戦争の借りを返したと思っているよう。

（※3）8/9の最高戦争指導会議

「国体の護持」（つまり天皇制維持）だけを条件にポツダム宣言を受け容れるべきとする東郷外相・米内海相に対しまして、阿南陸相・梅津参謀総長・豊田軍令部総長はさらに条件を付け加えるべきと反対しました。

その内容とは、

①自主的に武装解除をなす
②自国で戦争責任者の処罰を行う
③宣言の実施を保障するための占領は拒否する

というものでした。

鈴木首相が天皇に意見を求めたところ、

・本土決戦と言うが九十九里浜の築城ができていない
・増設部隊も未整備
・これでは米英軍を撃退できまい

との理由で、外相を支持しました。（なんと理論的。）

それにより、天皇大権だけを条件に、ポツダム宣言を受け容れる方針が決定しました。

スイス、スウェーデン政府を通じて伝えることになりました。

（※4）バーンズ回答

アメリカ首脳部は日本の申し入れを受け入れるかどうかで対立がありました。

最終的に他の連合国の同意のもと受け入れますが、

この回答はアメリカ国務長官の名をとって、「バーンズ回答」と呼ばれます。

13日、東京中にこの内容が書かれたビラを撒かれました。

「バーンズ回答」の問題点は、「subject to」という表現でした。

the authority of the Emperor and the Japanese Government to rule the state shall be subject to the Supreme Commander of the Allied Powers

外務省はこれを「制限の下に置かるる」と訳しました。

しかし、陸軍はこれを「隷属」と訳し、紛糾します。

（※5）ポツダム宣言受諾は8/14

終戦記念日があまりにも有名なのですが、ポツダム宣言受諾は8/14です。

（※6）宮城事件

昭和天皇はクーデターの動きを察知しておりました。

そして、実際にクーデターの動きがありました。

まとめ