~只今、全面改訂中~

こんにちは。

今回ご紹介しますのは、「ヤルタ密約をつかんでいた日本の軍人がいた」というテーマです。

以下、「太平洋戦争の新常識」、第10章:「ヤルタ密約」をつかんだ日本の軍人がいた(岡部伸)「大日本史」、第7章:「太平洋戦争 開戦と終戦のドラマ」などを参考にさせて頂きました。

「ヤルタ密約」とは…

まず、「ヤルタ密約」とは、1945年2月4日の「ヤルタ会談」で米ソ間で交わされた「密約」のことです。

その内容は、「ソ連はドイツ降伏3か月後に対日参戦する」というような内容でした。

(この「3ヶ月」とは戦争準備機関と考えて良いでしょう。)

なぜこんな密約が交わされたのか端的にと言いますと、

「国際連合を設立して後世に名前を残したかったルーズベルトが、スターリンへの奉仕こそが鍵を握ると工作員たちによって信じ込まされていたから」

といったところでしょうか。

ついでに言うと、ルーズベルトは脳転移を起こしていて「頭がおかしくなっていた」とも。

この密約のことは次期大統領・トルーマン副大統領ですら7月まで知りませんでした。

諜報の神様:小野寺信

しかし、です。

ストックホルム駐在陸軍武官小野寺信少将はこの情報を会談直後にひそかにつかんでおりました

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(↑)コレです。ちなみに、新潮選書の本を買って失敗したことありません。
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コチラも。

小野寺信少将は、他国からも「諜報の神様」と呼ばれたインテリジェンス・オフィサーです。

「諜報の神様」と言うと、「人をだまして情報をかすみとる」みたいなイメージがあるかも知れませんが、小野寺は全くその反対だったと言われます。

誠実に接することで助力者を得ていました。

コレがなかなか難しいんですよ。多分。

【小野寺信】
1897-1987。岩手県(現奥州市)出身。(※ちなみに斎藤実、大谷翔平も奥州市出身。)
陸軍士官学校31期。シベリア出兵時にロシア語をマスター。ロシア対策要員として頭角を表す。

握り潰された小野寺の情報

しかし!

小野寺が機密電報として日本に打電したものは、握り潰されました

なぜか!

当時の日本には共産主義に幻想を抱き、終戦の仲介を期待した勢力が多数いたのです(!!)

握りつぶしたのは、瀬島龍三、って言いますね。

【転進という詭弁を発明したことでも知られます】

ちなみに、小野寺少将は「皇道派」であったため、陸軍主流は彼の報告を放置したようですよ。

当時、広田弘毅とマリク駐日ソ連大使の間で停戦会談が行われておりました。

小野寺情報を信じていれば、ソ連に仲介を頼むなんて馬鹿なことに時間を費やさずに済んだのですがね。

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