~只今、全面改訂中~

☞【中国近現代史の1st book】『サクッとわかる中国近現代史』(岡本隆司、2020年)

こんにちは。

今回ご紹介しますのは、「サクッとわかる ビジネス教養 中国近現代史」(岡本隆司、2020年、新星出版社)です。

コンビニで見かけました。

なんか、表紙からして「ゆる~い」本なんだろうな~と思って、パラパラとめくってみましたが、

実は、「結構」スゴイ本でした

たとえば「第一次国共合作」について。

(↑)たまたまめくったこのページ見て買うことを決断しました。

「セレブに支持され国民党成立」です。

この視点は全くなかったので、ビックリしました。

(※「資本家」、「知識人」をセレブという表現を使っております。)

当時の中国にセレブなんていたんかいな…と思いつつも、インパクトがあまりに大きかったので、周辺知識含めて完全に頭に入りました。

(一方、「ブルーカラーに支持され共産党成立」。これはわかりますね。)

こうした「印象に残るフレーズ」により記憶を定着させる工夫が随所に組み込まれております。

ただ、それだけではなく、「第1次カラハン宣言」のように多少細かい部分にも言及しております。

(※「カラハン宣言」について書いていない本も多いです。世界史の歴史検定受けた時は知りませんでした。)

「第1次カラハン宣言」
・ロシア革命後の1919年にソ連のカラハン外相代理が発した
・かつて帝政ロシア時代に中国と結んだ不平等条約を撤廃する宣言
中国国民、知識層はこれに熱狂しました。

カラハン宣言により、中国国内でマルクス主義が流行し、「共産党成立につながった」と考えると、たしかにわかりやすいですね。

(※知識層は国民党支持、共産党はブルーカラーに支持された、とも書かれておりますが、もちろん共産党のトップどころは知識層でもあります。陳独秀とか、李大釗とか。【コチラも】

もっとも、本書はスタートがアヘン戦争ですので、それ以前の中国史については他書で学ぶ必要があります。

しかし、1番重要と思われます近現代史はだいぶ網羅されておりますので、本書こそ必要なのかな、と思います。

ビジネスマン向けのようですが、日本史選択者のみならず、世界史選択者にもオススメしたいと思います。

(もちろん、2022年から始まると言われる「歴史総合」選択者にもオススメです!)

地図が多いのもありがたい

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