こんにちは。
今回ご紹介しますのは、『世界を操るグローバリズムの洗脳を解く』(馬渕睦夫、2015年、悟空出版)です。
世界史を勉強していた時に読んだ本ですが、
序盤から度肝を抜かれましたね。
「歴史」というものは必ずしも「国家」では動いていない。
これ、どういうことだと思いますか?
教科書には、「アメリカは~」、「イギリスは~」など主語が国名で書かれていることが多いですが、
オバマとトランプでアメリカの国策が全然違うように、「国家は一枚岩ではない」んですね。
これが、「歴史」は「国家」で動いていないとする1つの要因です。
さらに、「国家」の枠外にいる人たちにも注目しています。
わかりやすい例は「自国を持たない」ユダヤ人(≠イスラエル人)。
彼らは国家が強くなればなるほど脅威なので、むしろ「国家なんでなくても良い」とすら思っているんですね。
歴史を振り返ると、ナチスはもちろん、「ポグロム」と呼ばれる帝政ロシアのユダヤ人弾圧もありましたね・・・。
「帝政」のような強い国家権力は彼らにとって脅威です。
そこで、ユダヤ人が起こした行動というのが、
「日露戦争」と「ロシア革命」
なんですって。
彼らユダヤ人の中では、
「日露戦争」はロシア帝国から迫害されたユダヤ人がロシア皇帝を倒すための戦い
で、
「ロシア革命」はアメリカにいたユダヤ人が先導し、恐怖政治を敷くことでロシア人数百万人を粛清したもの
と言うのです。
それは「ユダヤ人陰謀論だ」とか言われてしまうそうですが、
馬淵先生に言わせますと
ユダヤ人の「努力」は「陰謀」なんて言ったら失礼
なレベルだそうです。
「日英同盟」の時点で、ユダヤ系国際金融家は国家をコントロールできる存在になっていましたし、
さらに遡ると、クロムウェルの時代から表舞台に立っていたのです。
(大英帝国の歴史に興味ある方は必読)
いずれにしても、こうした国家の枠で動いていない人たちの影響力も「歴史」が「国家」で動いていない要因の1つです。
彼らは、「国際主義者」だとか、「グローバリスト」なんて呼ばれていたりもしますが、
ベースにあるのは、「国家の力を弱くすること」だそうです。
そう考えることで、なんで「愛国主義者」と呼ばれる人たちが、マスコミに叩かれてしまっているのかがわかりますね。
本来の「ナショナリスト」は国が荒廃することを望まないので、「ナショナリスト」から戦争を仕掛けるということはない
という言葉が印象に残りました。
また、歴史と経済は不可分ですが、「中央銀行」が「国家」のものではないことなど、経済についてもわかりやすく、詳しく解説されておりますので、経済が苦手な方にもオススメです。
いろんな点において、納得のいく書でした。
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