こんにちは。
今回、ご紹介しますのは本書にあります「第1次世界大戦後の日本社会の変化」についてです。
吉川弘文館の日本近代史シリーズ「戦争とファシズムの時代へ」より。このシリーズ、偏りもなく、丁寧で、すごく良いです。
それと、よくこれだけ難しい内容を短い言葉でわかりやすく表現できるな・・・と感心しきりです。
「第1次世界大戦後に都市および都市人口が増えた。」
第1次世界大戦後の都市の発展は日本社会を大きく変容させました。
この時代に「都市」が増え、「都市人口」も大幅に増えたのです。
なんと、
1920年から1935年の間に「都市」にいる人口は675万人から1752万人に増加(!)。
都市には就労を求めてイエ、ムラから離れた人が集ましました。
旧来の商工業者に加えて、新しい都市の担い手として「サラリーマン」と「知識階級」が出現したのもこの時期です。
他には「暗夜行路」の志賀直哉さん、「生まれ出る悩み」の有島武郎さんも白樺派ですね。
「高等遊民」という言葉もありますね。
ちなみに芥川龍之介の自殺が1927年です。
マスコミも普及。
マスコミも普及しました。
1925年にはラジオ放送も開始します。
雑誌「キング」は発行部数100万部
1925年に発刊した雑誌「キング」は発行部数100万部を突破しました。
ほかには、1冊1円の「円本」なども普及しました。
ほか、「主婦の友」、「改造」なども普及しました。
江戸川乱歩が活躍したのもこの時期です。(「新青年」(1920年~))
【追記】コロナで都市への集中は是正されるか?
さて、現在、コロナ禍が大都市を直撃しております。
これを機会に長年の懸案事項であった「東京一極集中」は是正されるでしょうか。
(この機会に是正されなければ、今後も是正されないと思いますけど・・・。)
知人のご親族が勤めておられるIT系の会社では、リモートワークが可能であることに気付いたこともあり、東京にあったOfficeを縮小。
その分の浮いた経費を社員の給与にまわすことで社員の給与が月7万円増えたそうで、大喜びしているようです。
東京に本社を持つことは一つのステータスなのかも知れませんが、今後、そういう価値観も変わる、でしょうか?
大学なども率先して地方に分校でも作って、できる授業は始めれば?、将来的に地方も活性化して良いことづくめ、と思うのですが、どうなんでしょう。
他書紹介(大正時代本は少ないので貴重です。)
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