~只今、全面改訂中~

こんにちは。

今回は、以前からずっと買おうかどうか迷って、ついに買った、「劇画ヒットラー」(水木しげる、1990年、ちくま文庫)をご紹介致します。

14万部突破のロングセラー。

何より驚いたのが、ヒトラーの前半生です。

芸術家を目指したものの失敗して落ちぶれたヒトラーは、一時期、

浮浪者

でした。

しかし、ここで終わらないのがヒットラーなんですね。

彼の持つ、たぐい稀な

「演説力」

を武器に次々と勢力を増やしていきます。

ヒトラーの「演説力」は現代社会で言えば、

「プレゼンテーション能力がやたら高い」

という風にとれますが、

この「異様に高いプレゼン能力」って、実は

「サイコパス」の特徴の1つ

なんですって!

25万部突破のベストセラーです。

ということで、『サイコパス』(中野信子、2016年、文春新書)も少しご紹介します。

サイコパス」というと、「ちょっとおかしい殺人犯」というイメージがあるかも知れませんが、

そうではなく、「大企業のCEO」、「弁護士」、「外科医」など、大胆な決断をしなければいけない職種に多いそうです。

「サイコパス」=「猟奇的犯罪者」ではないんですね。

そもそも精神医学的に「サイコパス」という言葉はなく、「反社会性パーソナリティ障害」という診断基準があるのみです。

そして、その特徴は、

外見や語りが過剰に魅力的

(ヒットラーの数々の演説を想起)

だとか、

恐怖や不安、緊張を感じにくく、大舞台でも堂々

(軍隊にいたときに、1人で敵陣に入り巧みにウソをついて15人を捕縛した件など多数を想起)

だとか、

「有力者を味方につけていたり、崇拝者のような取り巻きがいたり」

(上流階級の婦人に人気があったり、それこそ多数の崇拝者がいたりしたことを想起)

ということがあるようです。

他にも、

利用できると感じたらすり寄り、利用し終わったら攻撃

(長年苦楽を共にしたレームを殺害した件を想起)

などという一面も持っているようです。

というわけで、「劇画 ヒットラー」と「サイコパス」を読むと、もう「ヒトラー=サイコパス(しかも部類としては「勝ち組サイコパス」)だな~と感じました。

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また、最近、大学入試などが「面接だけ」の学校もあるようですが、

中野先生曰く、

「サイコパスを見抜けるのか不安」

とのこと。

僕は面接官でもなんでもありませんが、ちょっとくらいドンくさい方が、むしろ好感が持てる、と思ってしまいますがねー。

マザー・テレサもサイコパス?

また、JFKやビル・クリントン元大統領、毛沢東らにも「サイコパス」としての特性があるそうです。

その中でもかなり驚いたのが「マザー・テレサ」。

なんでもマザー・テレサには、

「援助した子どもや、彼女の側近たちには冷淡だった」

という報告が複数なされているからだそうです。

なかには残酷な扱いを受けた人もいたとか。

「博愛主義者」といえども、目的を達したら、それで用済み・・・だったのかと思うと、ちょっとゾッとしますね・・・。

本当のところはどうなんでしょう。

ヒトラー&ドイツ帝国略年表はコチラも

だいぶ話が飛んでしまいましたが、「劇画ヒットラー」、買ってみても悪くはないと思いますよ。

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こっちとどっち買うか迷った。