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☞【平和の対義語は戦争ではない】『現代ロシアの軍事戦略』(小泉悠、2021年)

こんにちは。

先週、駅前で「戦争をしてはダメ!平和が大事!」と言う内容を繰り返す団体に会いました。

そりゃ、そうです。

できれば戦争なんて無い方が良いでしょう。

しかし、「戦争」と「平和」は、はたして「対義語ではないのでは?」と思うのです。

そんな僕の思いを代弁してくれたのが本書、『現代ロシアの軍事戦略』(小泉悠、2021年、ちくま新書です。

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本書によりますと、なんでもゲラシモフ参謀総長は、2013年の時点で「戦争」と「平和」が対義語でなくなることを見切っています。

もちろん、古代から戦争において「非軍事的な手段」というものは存在しました。

しかし、現在はその非軍事的手段が果たす役割がより増えていると言うのです。

(1つの例としては「ソーシャルネットワーク」を使ったものです。)

そして、わざわざ軍事力を使わなくても、相手の経済力の80%を破壊すれば「勝ち」と考えております。

なぜなら相手の経済力の80%を破壊することで、国民は自国の政府を支持しなくなり、自発的に政府を打倒するからというのです。

なるほど。経済的な圧力は戦争と同等と考えねばなりませんね。

(そうなると、先の日米対戦はやっぱりアメリカが経済封鎖により「仕掛けた」と考えるべきでしょうか)

だからといって軍事力は少なくても良いというわけではなく、

ある段階で「平和維持活動」、「危機管理」という名目で軍隊が出動するために、「軍事力は必要」と考えられています。

ソ連時代からロシアの「軍事思想」というものは、確固たるものがありました。【コチラも】

現在、ロシアは大阪ー倉敷間くらいの距離に相手の基地がある、比較的「ヤバい」状況ですが、彼らの叡智を考えるとロシアは今後も軍事大国で有り続けるのではないか、と思います。

とはいえ、情報戦はロシアよりもアメリカが優位なもんで、ロシアは現在、愛国教育に力を注いでいるそうです。

一方、我が国は、どういうわけか、与野党・マスコミ含め、国民一体となって愛国心を下げているような気もするのですが…

詳しくは本書を。

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あと、2014年のウクライナ危機におけるロシアの戦法を見たアメリカは、現在、「情報を使えなくなった条件」での戦争も想定して訓練しているんですって。

聞けば聞くほど、戦争なんて無いほうが良い、って思いますね。