こんにちは。
今回ご紹介しますのは、2019年に新書大賞を受賞した『日本軍兵士ーアジア・太平洋戦争の現実』(吉田裕、2017年、中公新書)です。
2020年の段階で、発行部数「18万部突破」という大ヒット作となりました。
すでに多くの方が書評を書かれておりますので、是非、そちらを参考にされると良いかと思います。
http://mdsweb.jp/doc/1565/1565_08b.html
私自身は、「戦没者の9割は最後の1年」と書かれているのを見て、驚いて買った次第です。
印象としましては、山本七平氏の「敗因21か条」+「データで見る太平洋戦争」といった感じです。
当時の日本軍は、「栄養状態が悪いので病気が治らない」、「海没死があまりに多い」、「自殺も多い」、というような問題を抱えておりました。
日本人でありながら「日本人を大切に扱わなかった」ことや、「指導層が何の生物学的知識も持ち合わせていなかった」というところが問題でしょうか。
(精神論では限界があります。)
さらに戦争も後半になればなるほど劣等な兵士がかき集めらます。
それでも、兵士に求められる「デフォルト」が高すぎるために、状況は悪化していきます。
劣悪な装備なうえ、地獄のような行軍、できないと私的制裁、、、
「これでは勝てるわけがない」と心から思いました。
決して良い「読後感」は得られないのですが、これがリアルなのでしょう。
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