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☞【これではマジ勝てません…】『日本軍兵士』(吉田裕、2017年)

こんにちは。

今回ご紹介しますのは、2019年に新書大賞を受賞した『日本軍兵士ーアジア・太平洋戦争の現実』(吉田裕、2017年、中公新書)です。

2020年の段階で、発行部数「18万部突破」という大ヒット作となりました。

すでに多くの方が書評を書かれておりますので、是非、そちらを参考にされると良いかと思います。

https://imidas.jp/sensoutoheiwa/?article_id=l-73-029-18-09-g745#:~:text=%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BA%BA%E3%81%8C%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E3%82%84,%E4%B8%87%E9%83%A8%E3%82%92%E8%B6%85%E3%81%88%E3%82%8B%E3%81%A8%E3%81%84%E3%81%86%E3%80%82

http://mdsweb.jp/doc/1565/1565_08b.html

私自身は、「戦没者の9割は最後の1年」と書かれているのを見て、驚いて買った次第です。

印象としましては、山本七平氏の「敗因21か条」+データで見る太平洋戦争といった感じです。

当時の日本軍は、「栄養状態が悪いので病気が治らない」、「海没死があまりに多い」、「自殺も多い」、というような問題を抱えておりました。

日本人でありながら「日本人を大切に扱わなかった」ことや、「指導層が何の生物学的知識も持ち合わせていなかった」というところが問題でしょうか。

(精神論では限界があります。)

さらに戦争も後半になればなるほど劣等な兵士がかき集めらます。

それでも、兵士に求められる「デフォルト」が高すぎるために、状況は悪化していきます。

劣悪な装備なうえ、地獄のような行軍、できないと私的制裁、、、

「これでは勝てるわけがない」と心から思いました。

決して良い「読後感」は得られないのですが、これがリアルなのでしょう。

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