~「もう一つ上の日本史」出版に伴い、勉強方法も変える必要が出たので、全面改訂突入します~

☞【受験にも役立つ、感情のコントロール!】『感情の解剖図鑑』(苫米地英人、2017年)

オウム真理教信者の「脱洗脳」で活躍なされた苫米地先生の、初心者向けの心理学書。「明治維新という名の洗脳」を書かれるなど、あらゆるジャンルに明るい苫米地先生であるが、専門はこれである。

「試験」本番も、いかに前頭前野を正常に働かすかが重要であろう。

<はじめに>

怒りや悲しみに支配されると、大脳辺縁系(古い部分)の扁桃体が優位になって論理的思考をつかさどる前頭前野の働きが抑えられ、理性的にものを考えて行動することができなくなる。

★それを避けるには感情を「娯楽」と考えることである。それにより一段高みから抽象的な思考ができるようになる。(これを「抽象度が高い」と言う。)

ちなみにどんなに脳内物質が出ようと、最終的にはセロトニンが出て、気持ちが落ち着き、安らぎが訪れる

★しかし、日本人は感受性が低い人が多い。これは教育の成果でもあり、統治しやすさを生み出している。ただ、嬉しいことを嬉しいと言い、悲しいことを悲しいと言う感性は大事にすべき。

★感情に振り回されるのではなく、コントロールしよう。

<ネガティヴ感情>

★恐怖、不安、劣等感などは、それを刺激して都合よくコントロールされてしまう恐れがある。

多くの場合、劣等感を最初に植え付けるのは親か教師。本来ならば「劣等感を持つことは無意味である」ということを教えなければいけない

★悲しいとき…⇒「悲しい」と言う。

怒りは期待を裏切られた時に起きる

恨みも必要のない感情なので避ける。恨みを晴らす方法を考えるのは吉。

(※デスノートではないが、ノートに書くのはアリ。)

後悔するのは人類だけ。後悔しているのは人類の進化の結果と思う。後悔は百害あって一利なし。後悔しないためには自分がやりたいことをやり続けることであろう。

不満には2種類ある

1つは他人、もう1つは自分に対して。

他人に対する不満は持たない方が良い

自分に対する不満は生き方を変えるきっかけになる。

他人に対しては、自分も悪いという気持ちをもつこと。

自分への不満はゴール設定を考え直すこと。

★緊張に対してはとにかく慣れること。根本には不安や恐怖。

恥は社会的な感情であるが、「恥ずかしい」と考えるのではなく、「自分らしくない」と考えるようにした方が良い。(♨これは非常に良い!)

★軽蔑する人は自己評価の低い人でもあり、他人を貶めることで自分を上にしようとしている。貶めたくて貶めている。

★嫉妬するのは人間であるがゆえ。恋をすると判断力が鈍るのは本能的な部分が活性化するので、前頭前野の働きを凌駕して非論理的な行動をとってしまう。しかし、他人と比べてできる際の嫉妬は必要のない嫉妬であり、そもそも比べること自体が無意味

あきらめようとするのは、それが煩悩や押しつけられたゴールであるから。そんなものは不要。そうではない自分にとって本当に必要なゴールであれば、あきらめる気持ちは出たとしても再びトライしようという気持ちも生まれる自分で設定したゴールはあきらめない方がいい

★無気力になるのは心身の消耗。

一方、「やる気がない」のは、ゴール設定が間違っている、押しつけられている時

無気力と「やる気がない」は違う

★空虚感は絶えずドーパミンの出るような仕事をしてきたような人がなりやすい。そうならないためには常に複数のゴールを設定しておくこと

(♨受験だけじゃダメだし、部活だけでもダメ。バランスが大事。)

★落胆は二通り。想定が間違っていた時と、想定は正しかったけど分析が間違っていた時。自分のせいと思う気持ちが落胆の原因でもある。

寂しさは人の心が生み出す幻の感情

(♨ただ、これを売りにするドラマは後を絶たない。本を友達にすることを勧めたい。)

<ポジティヴ感情>

楽しさと言う感情は長続きしない実は楽しさとは悲しみや怒りと違い、本能に基づくものではない自己催眠によって前頭前野が作り出す幻の感情であり、人が進化の過程で獲得したものである。しかし、そのおかげで人類の文化は進歩した。楽しいことをする方が成功はしやすい。

幸福の場合、楽しさよりさらに深い自己催眠状態になっている本人にとっては悪くない状態だが、他人にとっては疑問視されることもしばしばある。悪質カルトなどもそう。客観的に見れば不幸なのに幸福と感じているのは自己催眠。洗脳によって生まれる幸福もある。

(♨これは面白い。「幸福な結婚生活」なんていうのも洗脳か?)

本当はもっとも恐ろしいのが「社会による洗脳」。空観と仮観の間に立って、両方を同時に成立させるよう、見極めよう。(空観だけだと進歩せず、仮観だけだと振り回されるだけ。)

★安心感を抱いている時、アドレナリンやノルアドレナリンは生まれない。優秀な弁護士を雇っているとかは安心感につながる。安心とリラックスは似て非なるもので、リラックスは単に副交感神経優位になっているだけ。ちなみに人は想定しうるリスクの2倍の保障がなければ安心できないそうである。(※お金も)

★愛しさは妊娠によって増えることがfMRIでもわかっている。一度、その回路が作られると、さまざまな対象に愛しさを感じるようになる。無機物に感じる人もいる。「子供優先回路」とも。ただ、行き過ぎるとモンスターペアレントやストーカーに。そうならないようにするには分散させること

★癒しに深く関わっているのはセロトニンとオキシトシン。脳内物質がかなり関わっており、ストレスはセロトニンやオキシトシンを減少させる。メディアは必要以上に「現代はストレス社会」と言うが、身分制度にかんじがらめであった時代や、戦争中で絶えず空襲におびえていた時代の方がストレスは多かったのではないかと思う。必要以上に「自分たちは疲れている」「自分たちはストレスを抱えている」と考えるのは辞めるべき。(♨激しく同意!!)

★感謝をしたときは免疫力を高めるβエンドルフィンが分泌される。日本社会は儒教の影響で上のものに対しては感謝というならいがある。感謝し合うのは日本特有の現象でビジネスメールが「お世話になっています」で始まるのも特有。ただ、「厚意のもらい逃げ」は食い逃げと同じくらいバッシングを受ける

★憧憬は嫉妬と表裏の感情。憧れの人のようになろうなど思ってはいけない。「あの人のようになりたい」と必死で頑張っても結局は憧れの人の劣化版コピーにしかなれず、永遠に「自分はあの人にかなわない」という思いを抱き続け、結局、自己評価を下げることになる。憧れる人がいたとしても、その人を目指すのではなく、その人を「超えること」を目指すのである。

★好奇心はホメオスタシスであり、生き残るためには不可欠な活動。生き残るために「自分のまわりにあるものをできるだけ知っておきたい」という本能的な欲求を「好奇心」と呼ぶ。好奇心を失うことはゆるやかな自殺の始まりであるともいえ、好奇心を失うと人は1年半で死ぬと言う話もある。(♨同意!)

名誉心とは自分が身も心も奴隷となっていることの証。

なぜなら名誉心は権力から与えられるものを何の疑問も抱かずにありがたい、欲しい、と思った時に抱く感情であるからである。

このシステムの中で本当にいい思いができるのはほんの一握りである。

奴隷たちは自分の鎖がどんなに素晴らしいかを自慢し合う。

名誉はまさに鎖の象徴。(♨うーん、必要悪と言う一面もあると思うが…)

名誉心は好奇心と真逆であり、必要ないどころか、人が正しいゴール設定をしたり、達成したりするのを妨げる感情でもある。真に自分らしく生きようと思ったら現状の中の人たちから「敵だ」と思われるくらいがちょうどよい。

(♨制度が変更して麻酔科専門医更新はフリーランス麻酔科医には難しいものになった。これを読んで麻酔科学会専門医の維持なんて、さっさと諦めよう、という気持ちになった。)

感動するようなものには、洗脳されやすいという特性がある。第2次世界大戦後、GHQが日本に「3S政策」を持ち込んだのはそれ(sex,sports,screen)。臨場感が高ければ高いほど影響も大きい。

親近感を利用した支配や洗脳もある。カルト宗教の教祖しかり。銀行強盗ですら(ストックホルム症候群)。これはハイパーラポール現象の分かりやすい例である。

優越感は持つべきではない。絶対的な価値基準など存在しない。学校での偏差値なども世界で通用しない。序列に振り回され、劣等感や優越感にいちいち振り回されるのは避けるべき。

★尊敬は悪い感情ではないが、実際に会ったこともない人を簡単に尊敬してしまうのは実はとても危険

有名人などは伝記や評伝、メディアなどによってつくられたイメージなどの二次情報をもとにその人物を評価してしまっており、世の中にはこうした「無知ゆえの尊敬」があふれかえっている。

人格の一部を尊敬するのは良いが、人格全体を尊敬するのに値するかどうか見極めるのは二次情報だけでは極めて難しい

詐欺師や本当に悪い人ほど最初はいい人そうに振る舞うので、第一印象なども注意

勇気とは具体的にどんな感情をさすのか、正確に把握している人は少ない。勇気と無謀は異なる。勇気とは概念としては存在するが、実際は単に脳内報酬がリスクを上回っただけの現象に過ぎない。つまり、勇気などと言う感情は存在せず、勇気を出すことが偉いわけでもない。くれぐれも「勇気」という言葉のイメージに惑わされないこと。リスクが著しく高いのに勇気を出そうとしている時は何らかの価値観に洗脳されている状態か、見つめ直す必要がある

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