~只今、全面改訂中~

☞【鬼滅の刃はなぜ流行?】『鬼滅の日本史』(2020年)etcより

こんにちは。

空前の大ヒットとなった「鬼滅の刃」。

誰がここまでの快進撃を予想できたでしょうか。

(第1話観て、かなり「グロい」と思いましたけど。)

いまや、「大正時代」より有名かも知れない(笑)。

何故流行ったのかを考察すべく、「鬼滅の日本史」を買いました。

本書もふまえたうえで「鬼滅の刃」が流行した理由を個人的に考察しますと、

①「鬼」に対する作者の知識が莫大

実に深いですよねー。

しかし、イチイチそれに説明を加えていないので、子供が飽きません。

鬼蜘蛛の話とかもちゃんと歴史があるようですが、それには触れません。

よって、「実は背後にすごいものがあることを感じつつも、スピード感を保てる、結果、引き込まれる」のではないでしょうか。

また、知識の莫大さを感じるのは「鬼」に対してだけではありません。

たとえば、「柱」が9人の理由。

これには、「出雲大社の建築様式」から来ている説が濃厚のようです。

思わず唸りました。

しかし、そんなことはおそらく子供には関係ありませんね。

②根本的にみんな「鬼」が好き

幼少時より絵本などにも登場する「鬼」は、敵として実にわかりやすいですね。

ちなみに「赤鬼」=「発熱」、「青鬼」=「瀕死」であり、

本書では「新型コロナウイルス流行」も「鬼退治」と結び付けてヒットした要因と考察されています。

しかし、「鬼滅」を観ながら「コロナ問題」を考えている人は少ないのではないか?

というのが率直な疑問ではあります。

「閉塞感を切り裂く系」であることは認めますが、

同様のジャンルのものはおそらく鬼滅以外にもあるでしょうし・・・

というわけで、「ただ単に子どもは鬼が好き」と個人的には思います…

③「大正時代」のミステリアスさ

大正時代関連本って、ものすごく少ないですよね。

「鬼滅」では「大正時代」の話がもう少し聞けるかと期待したのですが皆無でした。

しかし、衣装とか風景は大正時代「っぽい」。

よって、「大正」のミステリアス性は増すばかりです。

この「ミステリアスさ」も多くの人を惹きつけた要因ではないでしょうか。

また、本書では「明治」と「平成」、「大正」と「令和」の類似性を挙げて、「時代の転換点だからこそ流行った」ともしています。

しかし、これについては後付け感が否めないかな…と感じます。

むしろ、炭治郎の衣装など、ああいうところも一因かなと思います。

実際、京都界隈では「ちょっと大正っぽい」和装の増えた気がしますし・・・

鬼滅の日本史 [ 小和田 哲男 ]価格:1,100円
(2020/11/2 15:21時点)
感想(0件)
より深い考察は本書で。
明治や昭和と違って大正時代を取り扱った書籍はすごーく少ないんですけど、令和時代は「大正時代ブーム」が来る?
そのうち「満州」ブームも来るんじゃないか、って勝手に思っています。

 

「満州」も、なんかミステリアスじゃないですか。