こんにちは。
空前の大ヒットとなった「鬼滅の刃」。
誰がここまでの快進撃を予想できたでしょうか。
(第1話観て、かなり「グロい」と思いましたけど。)
いまや、「大正時代」より有名かも知れない(笑)。
何故流行ったのかを考察すべく、「鬼滅の日本史」を買いました。
本書もふまえたうえで「鬼滅の刃」が流行した理由を個人的に考察しますと、
①「鬼」に対する作者の知識が莫大。
実に深いですよねー。
しかし、イチイチそれに説明を加えていないので、子供が飽きません。
鬼蜘蛛の話とかもちゃんと歴史があるようですが、それには触れません。
よって、「実は背後にすごいものがあることを感じつつも、スピード感を保てる、結果、引き込まれる」のではないでしょうか。
また、知識の莫大さを感じるのは「鬼」に対してだけではありません。
たとえば、「柱」が9人の理由。
これには、「出雲大社の建築様式」から来ている説が濃厚のようです。
思わず唸りました。
しかし、そんなことはおそらく子供には関係ありませんね。
②根本的にみんな「鬼」が好き。
幼少時より絵本などにも登場する「鬼」は、敵として実にわかりやすいですね。
ちなみに「赤鬼」=「発熱」、「青鬼」=「瀕死」であり、
本書では「新型コロナウイルス流行」も「鬼退治」と結び付けてヒットした要因と考察されています。
しかし、「鬼滅」を観ながら「コロナ問題」を考えている人は少ないのではないか?
というのが率直な疑問ではあります。
「閉塞感を切り裂く系」であることは認めますが、
同様のジャンルのものはおそらく鬼滅以外にもあるでしょうし・・・
というわけで、「ただ単に子どもは鬼が好き」と個人的には思います…
③「大正時代」のミステリアスさ
大正時代関連本って、ものすごく少ないですよね。
「鬼滅」では「大正時代」の話がもう少し聞けるかと期待したのですが皆無でした。
しかし、衣装とか風景は大正時代「っぽい」。
よって、「大正」のミステリアス性は増すばかりです。
この「ミステリアスさ」も多くの人を惹きつけた要因ではないでしょうか。
また、本書では「明治」と「平成」、「大正」と「令和」の類似性を挙げて、「時代の転換点だからこそ流行った」ともしています。
しかし、これについては後付け感が否めないかな…と感じます。
むしろ、炭治郎の衣装など、ああいうところも一因かなと思います。
実際、京都界隈では「ちょっと大正っぽい」和装の増えた気がしますし・・・
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「満州」も、なんかミステリアスじゃないですか。