~只今、全面改訂中~

こんにちは。

本日ご紹介しますのは、「日露戦争前の満州」についてです。

満州建国の真実第2章:「張作霖の登場」を参考にさせて頂きました。

【年表】下関条約(1895年)~日露戦争(1904年)

1895.4.17下関条約(日清)
1895.4.23三国干渉(独露仏vs日)
1896.6.3露清密約(※1)
1898.東清鉄道敷設開始(※2)
1898.3.27旅順・大連租借条約(露清)
1900.5義和団事変(※3)
1900.8ロシア軍出兵
1900.10.1ロシア軍、満州全域占領(※4)
1901.1露、「露清条約」調印強要(※5)
1901.3清、「露清条約」調印拒否
1901.12東清鉄道完成
1903.1南満州鉄道完成
1904.2.8日露戦争開戦(※6)

(※1)「露清密約」でロシアが満州地区に「東清鉄道」敷設権を得る。

日清戦争後、「下関条約」が結ばれ、台湾、澎湖諸島と並んで「遼東半島」が日本に割譲されました(1895年4月17日)。

しかし、ドイツ、ロシア、フランスにより「三国干渉」が起きます(1895年4月23日)。

その結果、日本は「遼東半島」を手放すことになりました。(1895年11月)

その後、ロシアは清国(李鴻章)と「露清密約」を結びます。(1896年6月3日)

ロシアはこれにより、

満州の地に「東清鉄道」を敷設する権利を得ました

「三国干渉」の見返りです!

これがロシア。

よく言えば「したたか」とも言えるけど、「狡猾」という表現が適切でしょうか。

もっとも自国の領土を簡単に明け渡しちゃう李鴻章も李鴻章ですが。

(※2)東清鉄道敷設開始

ロシアはシベリア横断鉄道敷設を目指しておりましたが、ウラジオストクへ通じるロシア国内(東シベリア)の地形は鉄道敷設が困難でした。

それが満州の平原を使えば容易にウラジオストクまで到達します。

東清鉄道敷設開始は順調に進みました。

しかし、これは地元の満州馬賊にとっては災厄でした。

というのも、満州馬賊は当時、土着的運輸通信業が生活基盤でした。

(金銀、貨幣、アヘン、塩、高額美術工芸品、貴人などを数百騎馬で護衛して輸送するのが主な仕事。)

東清鉄道は満州馬賊の生活基盤を揺るがすことにつながるのです

 満州馬賊
鉄道できたら困るな・・・

(しかし、ロシアには太刀打ちできない・・・)

さらに、3月に「旅順・大連租借条約」が露清の間で結ばれると、ロシアは旅順・大連目指して「南満州鉄道(南満州支線)」も敷設開始します

日本にとっては脅威でしかありませんよ。

(というか、そもそも旅順・大連は日本が日清戦争で得たものですよね?)

この「東清鉄道」がのちの「義和団事変の満州への波及」、「ロシア軍の満州占領」、「日露戦争」、「満州事変」の導火線となるのです。

(※3)義和団事変勃発

「扶清滅洋」を唱えた義和団は、1900年5月、北京にある各国の公使館を襲撃しました。

混乱は周囲にも波及し、8月にはハバロフスクが清国人避難民で埋め尽くされるほどになります。

義和団と、義和団と手を組んだ満州馬賊は東清鉄道の破壊をはじめます

ロシア人も嬲り殺されました。

清国は義和団を後押しする始末でしたので、満州も無政府状態となります。

そのうち相手がロシア人であろうと清国人であろうと掠奪行為の対象となりました。

そこでロシア軍が17万の大軍で、東清鉄道の保全と治安維持のために満州に出兵しました

(※ちなみに義和団事変に際して北京に「8カ国共同出兵」がなされました。この人数がロシア約12000人、日本約20000人です。)

(※4)ロシア軍、全満州占領。

ロシア軍は8月26日にチチハル、9月21日に長春、9月23日に吉林、9月26日に遼陽、10月1日に奉天を占領し、全満州を完全占領しました。

ロシア軍は満州に居座ります

(※5)「露清条約」

1901年1月、ロシアは東清鉄道を再び馬賊に破壊されないためにロシア軍の駐兵をみとめる「露清条約」の調印を強要しました。

その期限を3月26日とします。

これは日本にとっても軍事的脅威となるため、戦艦「三笠」を上海から帰国させました。

日本のこの姿勢に後押しされたか、清国は「露清条約」を拒否しました。

満州の実効支配を目指すロシアと、それに抗う日本と清国、これが「日露戦争」の基本的構図となります。

つまり、日露戦争とは、

「清朝の故郷・満州を、日本陸軍がロシア陸軍を撃退して、清国へ返してあげるための戦争」

という見方もできるというわけです。

(※6)日露戦争と満州馬賊

そして、満州馬賊も、いつの日かロシアを駆逐して独立国を建てたいと思っておりました。

そのためには日本陸軍の協力が必要であると感じ、あるものは日露戦争で日本軍に味方しました。

地理に詳しい彼らの協力は日本にとって心強いものであったでしょう。

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