こんにちは。
今回ご紹介するのは『日本人はなぜ日本を愛せないのか』。
「日本の悪口を言いまくる日本人」っていますよね・・・。
気持ちはわからなくもないのですが、中には「そこまで言うのか?」という人もいますよね・・・。
個人的には、日本ほど治安の良い国はないと思うのですが・・・
本書はズバリ、「日本人はなぜ日本を愛せないのか」というストレートなタイトル。
15年前の書籍でありながら、今でも店頭に並んでいるのはそれなりの理由があると感じました。
歴史、文化、地理、宗教、言語などの面から、これほどまでわかりやすい言葉で書かれた本はなかなか見ません。
さすが言語学者。以下、感想も交えて。
「日本人が日本を愛せない」理由は、
「大東亜戦争による敗戦」と、
「その後に欧米中心の歴史観を植えつけられたこと」
+
「共産党圏からの狡猾な反日喧伝」
によるもの。
そう言われたら「そんなの知ってる」と思うでしょうが、
これ、きっと「どっちか片方だけ」に意識が偏ってもダメなんでしょうね。
日米が戦争したことを知らない大人もいると知って驚きましたが、
(こういう人はおそらく中国と戦争したことも知らないでしょう)、
改めて最低限の歴史は知っておかないといけないな、と思いました。
もっとも、本書を読むと、どこの国と戦争したのかもわからないような日本人のお気楽な面を加味しても、やっぱり、日本に生まれて良かった、と思えるのですが。
(全員が全員そうではないと思うのですが・・・)
取り入れなくて良かったと思うところも多々感じました。
「右」とか「左」とかいう区別は難しいと思いますが、
単に「愛国心があるか」、「ないか」というベクトルで分けたら、もっと建設的な議論ができるのではないか、とも思いました。
独ソ戦は「大祖国戦争」と位置づけることでロシアは劣勢の中、勝利をおさめました。
三島由紀夫でも研究しないとダメでしょうか・・・。
問題は「愛国心」をもって提言した人を「保守的でない」などの理由で排除する既得権益者と、
その傍観者なのかも知れません。
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