こんにちは。
今回ご紹介しますのは「異人たちが見た日本史」(2015年)。
自分たちは当然と思ってやっていることが、外国人から見ると非常に奇妙に感じたりもするのでしょう。
戦国期から幕末期に来日した「外国人」は日本人はどう見ていたのでしょうか?
今回紹介された11人、どれも面白く、示唆に富む話ばかりでした。
ゴローニンと日本人の読書
その中でも面白かったのが、「ゴローニン事件」で知られるロシア海軍士官ヴァーシリー・ゴローニン。
彼は日本人のことを「非常に読書好き」と記すも、それに「うんざり」していたそうです。
なぜかと言いますと、当時の日本人たちは「黙読」ということを行わなかったからです。
そして、この「音読」が、「棺おけの前で読み上げる声」と似ていたそうで「不快でしょうがなかった」そうです。
(たしかに一般的な日本人の日本語のしゃべり方というのは抑揚がないですものね。理解できない言葉をひたすらお経のように毎日毎晩聞かされたらそりゃ、うんざりもするでしょう。)
ゴローニンは軟禁されていましたが、見張り役が勤務中もずーっと「音読」していたおかげで、見張りがどこにいるのかすぐわかったため容易に脱獄できてしまったとのことです。
ほかにもフランシスコ=ザビエル、マシュー=ペリーら、小学生でも知っている外国人のほか、「フランソワ=カロン」という料理見習いからオランダ商館長まで出世したオランダ人なども紹介。
今回は収載されませんでしたが、日本人に変装してすぐにバレた「シドッチ」や、ほら吹きの冒険家「ベニョヴスキー」なども面白いでしょうね。
続編に期待でしょうか。
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間宮林蔵って?
ちなみに、シーボルト事件(1828年)はシーボルトが日本国地図を高橋景保から受け取って国外に持ち出そうとしたことで罰せられたと書かれることが多いのでが、
実はこれは仕組まれたものであり、高橋景保からパワハラを受けた間宮林蔵が密告したのだと書かれております。
(もちろん、それが誤解であるという書籍もあり、そっちの方が優勢?)
真相はわからないのですが、どうなんでしょうか。
ちなみに間宮林蔵は幽閉中のゴローニンに会いに行っており、話の流れで「戦になったら日本は負けぬ」と言い放ってもおります。
間宮林蔵は日本史上は「間宮海峡発見」としか習いませんが、そもそも単身で間宮海峡発見とか、さらにその足で中国も探索して帰ってくるとか、ちょっと普通の人ではできませんよね。
忍者か何かと考えるべきなのでしょうか。いずれにしても探険家というよりも相当なトレーニングをした人物なのでしょう。
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