~「もう一つ上の日本史」出版に伴い、勉強方法も変える必要が出たので、全面改訂突入します~

☞【武士道を身につければブラック企業でも大丈夫?】『武士道』(Discover Japan、2015年、エイ出版社)

新渡戸稲造の「武士道」は日清戦争と日露戦争の間に書かれた。日本人の良さを外国人に知ってもらおうと思って作られたものである。

その「武士道」というものは、「平和な江戸時代における、武士ってこうありたいよな、といった道徳観で成立した武士」であり、戦闘に明け暮れた室町戦国時代の「リアル武士」ではない。

「武士道」の良いところは責任感が強いところであるが、ちょっとした切腹で切腹しようとしたり、名誉を重んじるあまりにすぐ斬り合いを始めたりするのは欠点でもある。

「武士道」が現代日本(あるいは太平洋戦争期)にどのような影響を及ぼしているのかは一度、考えてみる必要があるだろう。

「武士道」はドラマなどを通じて、ちょいちょい我々の骨身に染み込んでしまっている。

ただ、素晴らしいと思うところもある反面、ちょっと「不健全」な点もあるのではなかろうか。

以下、読書メモと雑感。

【武士道】

「花は桜木、人は武士」と、言われるように庶民も武士道に憧れ、マネをしていた。

しかし、責任感が長所でもあり短所でもあった

ちょっとした失敗で切腹したり

(※)政策に失敗したり、門限に遅れたりして切腹した例も。なんと、忘れ物をして切腹」した例も。

また、最上位におかれる「名誉」を傷つけられたと言っては

斬り合いをはじめたり

武士道はまず家庭で教わり、その後、塾や学校でより理解を深めた。 

 

【新渡戸稲造】

東大の入試で「太平洋の橋になりたい」と答える。アメリカ人の奥さんにも「武士道」を理解してほしかった。(自身はクェーカー教)

時代背景としては日清戦争で勝利して国際社会の列強の仲間入りを果たした時代。

日本は「野蛮な国」というイメージを払拭する必要があった

「武士道」には仏教、神道も少し入るが、基本的には儒教の影響が色濃い。

また、ちょっと覚えておいた方がよいところとして、

新渡戸稲造は「病気療養中」に「武士道」を書き上げた。

ということ。これは何を意味するかと言うと、「武士道」とは、我慢強さを奨励するものでは決してないということ。武士道は「いかにブラック企業で生きていくか」というものではないのだ。

【葉隠】

「武士といふは、死ぬ事と見付けたり」の意味は曲解されている。

これは「どちらにしようか迷う場面では死ぬ確率が高い方を選ぶのがよい」という言葉が次に来る。

安全な道を選んで腰抜け、と思われないように、というのが基本。

「死の哲学書」ではなく「生への処方箋」であり、内容は「いかに失敗をせずに奉公するか」というビジネス本である。

(以下のようなことが書かれている)

★報連相がいつでも大事。

★トップへの意見具申にはワンクッションを置くべし。(まずは言うべき地位の人に諫言してもらう)

★直訴するなら場を選べ。誰にも見られず、聞かれずに。(スタンドプレーは自己陶酔型)

★主張して論破するのではなく、相手を忖度する気持ちが肝要(日本は「和」。西洋にはない。常に検討の余地を残す。)

★武士も仕事も真剣勝負、勝つには周到な準備を。

★リハーサルをするなど振る舞いには常に気を付けるべし(鏡を見ろ、姿勢を直せ、と。)

散り際の美しさは確かにドラマになりやすいのだが、そもそもが違うのだ

武士道をより理解するための本・人

『甲陽軍鑑』(小幡景憲)

国を滅ぼす4つの大将
★バカなる大将…努力を怠る。家来のお世辞が見抜けない。
★利口すぎる大将…独りよがり、計算高く家来の手柄を値切る。
★臆病なる大将…特に部下の行動を疑い、こびへつらうものを取り立てる。
★強すぎたる大将…周囲は機嫌を損ねないようなことしか言わなくなる。

【山岡鉄舟】

西郷に会うために薩長軍に「朝敵だ」と名乗りながら丸腰で分け入っていく。「命もいらず、名もいらず、官位も金もいらぬ人は、始末に困りもす」と言わしめる。

※山本兼一「命もいらず 名もいらず」で主人公。

【北畠顕家】

北方謙三「破軍の星」で主人公に。

【鉄砲を捨てた日本人ー日本史に学ぶ軍縮】(中公文庫)

戦国時代に主流となった鉄砲はなぜ江戸時代で表舞台から消えたのか武士にとって刀が象徴的なものであったからである

♨なるほど、この着眼点は面白い。鉄砲全盛になっていたら、大砲の技術up⇒海軍の技術upとなっていたであろうか? 武士道が伝えたかったのは日本人としての名誉、人のために立ちたいと言う精神というが、戦国時代の戦闘が刀剣がメインと思われてしまっているのは、残念

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