こんにちは。
今回ご紹介しますのは、「葉隠」(黒鉄ヒロシ、2021年、ワイド版マンガ日本の古典26)です。
このシリーズ、初版は1995年ですが、2001年の文庫版を経て最脚光を浴び、2021年にワイド版が発行されました。
累計450万分突破のベストセラーです。
値段だけ考えれば文庫本の方が絶対良いですし、持ち運び面を見ても電子書籍の方が良いのですが、ワイド版はやはり字が大きくて「読みやすい」ですね…
思わず買ってしまいました。
さて、「武士道といふは死ぬ事と見つけたり」で有名な「葉隠(はがくれ)」ですが、
実は「武士とはこうあるべき」ということだけ書かれているものではありません。
ちょっと感心したのが、「育児論」です。
意外とそのまま現代でも通じるのかな、と思いました。
聞書1 85より
なかな思慮深いなーと思いました。
また、愚かな母親の例として、父親が怒ると子供の贔屓をして子供と父親を不仲にさせる例、とあります。
おそらく逆のパターンもあるでしょう(父親が娘を溺愛しすぎるなどして)。
武士は育児などにはあまり参加しないものかと思いきや、実に「きめ細かく」参加していたんだなーと感じます。
昔と今で、何が一緒で、何が活かせるのかという視点で読むと良いかも知れません。
http://hagakure-text.jp/bunsho/0085.html
(↑)こちらのサイト様では全文の口語訳が読めます!
また、葉隠については多くの方が言及されているので、こうしたものを読むのも良いでしょう。
「武士道といふは、死ぬことと見つけたり」は曲解されている!
くれぐれも特攻を美化するものではない!
葉隠に基づく佐賀藩の儒教教育には反対じゃ。
作者である山本常朝の祖父は「大声でわめけ、嘘を言え、博打をうて」と教えていて、
常朝の父は父で「一町歩く間に7度嘘を言うのが男だ」と教えているんですねー。(武士の日本史)
「葉隠」は「道徳教育」本ではないと思います。
目次
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【葉隠】メモ
☞1716年(江戸中期)頃に書かれました。
☞佐賀藩藩士:山本常朝の口伝を、田代陣基(つらもと)がまとめました。
☞平和だった江戸時代は異端扱いされていましたが、明治時代に脚光を浴びました。
☞1716年(江戸中期)頃に書かれました。
☞佐賀藩藩士:山本常朝の口伝を、田代陣基(つらもと)がまとめました。
☞平和だった江戸時代は異端扱いされていましたが、明治時代に脚光を浴びました。