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☞【神道は宗教ではない?】『日本人はなぜ外国人に神道を説明できないのか』(山村明義)

こんにちは。

今回ご紹介しますのは、「日本人はなぜ外国人に神道を説明できないのか」(山村明義、2018年、ベストセラーズ)です。

日本人の国民宗教は「神道」と言う方もいらっしゃいますが、そもそも「教義」が書かれていないなどの点で「神道は宗教ではない」という立場をとられております。

僕自身は、今まで思っていたことと違うことが多く、勉強になりました。

まえがき

神道を学びたい外国人は多いが、肝心の日本人が理解していない

おもてなし」という考えにこそ、「神道」の考えが凝縮されている。これは、「サービス」とは似て非なるものでもある。

1.スポーツと神道の深い関係

「神道」とは感謝と祈りを繰り返すことによって蘇りを見せるという好循環のサイクル・システムである。

そのため、スポーツ選手は大一番を前に神社に赴くことが少なくない。

日本の「武道」は、

「単に相手を倒すことではなく、相手が自分を包容し、調和と融合の世界にコントロールして相手に対して事を収めて終わる」

ものである。相撲はGHQの「神道指令」によって廃絶されそうになったが、「スポーツ」として生き残りを図った。

現在の大相撲は、「神道」から大きく離れてしまってはいるかも知れないが、もとを正せば「神道」の一部である。

2.神道と教育の歴史

★最新科学である量子力学においても、「すべての物は魂が宿るような振る舞いをする」という概念が言われている。

とはいえ、神道」は「アニミズム」ではない。(??)

★学校教育においては、戦後は反日的な教科書が主流で「神道」の記載も酷かった時期があったが、現在では改善されつつある。

★ちなみに、「吉田神道」は江戸幕府が仏教より神道を優遇したこと神職資格制度を与えたことが影響している。

★「神仏習合してすべてうまくいった」という人は何もわかっていない。

★明治天皇は1868年、神道を国教に定めようとしたが、反発が強く実現せず。その後、分離した。

(※浄土真宗の島地黙雷の強い反対で1872年廃止。国家神道構想は挫折。)

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「国家神道」という言い方も問題がある。

(「国家神道=ナショナリズム=悪」と教育されているが、戦前、みんな普通に天照大神を信仰していた。)

日本は「平和を愛する八百万の神々の国、神仏が共存できる国」ということをはっきり宣言すべし

 
排他的ではない。

★仏教は素晴らしいものであるが、仏教が「無と空の心の体系」であるのに大して、神道は「何かがある」と考えであり、明るく努力する考えである

3.外国人に日本を理解してもらうために

なぜ、日本人は正月に初もうでを行い、お盆を仏式で行い、クリスマスを祝うのかという問いかけに対しては、

そもそも日本の神道が欧米人の言うような「宗教」という枠組みに入っていないから

と答えるべし。(♨しかし、それで納得できるのか・・・?)

なぜなら、教義がはっきりしてない。経典もない

★日本を知ろうとして外国に来る人に、ちゃんと日本の良さを伝えるには、手を「洗う」ではなく「清める」、口を「洗う」ではなく「すすぐ」という言葉を用いるなど、日本語で説明することが理想である。

4.神道の中にこそ本当のリベラルがある

日本のリベラルは、「リベラルであり、保守。30年前なら自民党宏池会。(枝野幸男)」との発言に代表されるように、支離滅裂で、自分に都合の悪いことは言葉の意味を変えてしまう。そしてなぜか「平和主義」「非武装」という結論に。

世界的にも「リベラル疲れ」。

★「日本人にリベラリズムは必要ない」(田中英道)は名著とのこと。

そもそもリベラルは反キリスト教から来ている。キリスト教の影響がなかった日本ではそもそも必要ない。神道は客観的に見てリベラルだから

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★GHQとともに入ってきた「戦後リベラル」の本当の姿を知ると国民は怒るであろう。なぜなら、日本的な「調和」を捨ててしまっているから。

根本の旧約聖書を読まずしてリベラルを語るのは言語道断

ヤハウェは「妬む神」であることを公言しており、日本の「八百万の神」とは違う。

(※ただし、八十神など一部の神は妬む。)

★日本のマスメディアは権力批判をするが、西洋文明には批判しない。

★本来の神道はグローバル時代にうってつけ。

5.日本神話と祭りの世界

日本書紀が720年に完成し、2020年で1300年になる。(古事記は712年。)日本書紀は人々、古事記は神々が視点である。

古事記 日本書紀
712年 720年
特殊仮名遣い(国内を意識)漢文(国外を意識)
神々が視点 人々が視点
稗田阿礼 作者不明
※高杉晋作が下関戦争の講和の席で暗記暗誦して列強を驚かせる。                     

★大和言葉は「察する」言語である。

大断層と神社の位置が一致。神社は古来より「つなぎとめる」役割を担っていたのでは。

♨そりゃ知らなかった。

6.日本文化の神髄

★廃刀令は秀吉、明治維新、GHQの時。中でもGHQの時にだいぶやられた。日本刀には日本人の魂が入っている。

★日本人は「間」を大事にする。YES,NOで単純には測れない。

7.衣食住と神々の結び

★古来より日本人は「麻」を神事に用い、統制してきた。昨今では「大麻」を統制できない大人が増え、憤りを感じる。

戦後、GHQにより大麻取締法が制定。これにより麻の流通は根絶やしにされてしまった。

★今や、麻も神棚も中国製であったりする。国産のホンモノを用いないといけない。

8.アニメや漫画、量子論は神道だ

★日本人は「見立て」の能力が高い。神も書けてしまう強みもある。これが日本人がアニメ、漫画で秀でている原因の1つ。

★「いなり、こんこん、恋いろは。」など神を題材にした漫画も。

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平田篤胤はグローバリスト+スピリチュアリストであり、国家神道の思想と片付けるのは間違い

♨知らなかった。

★量子力学は心身二元論を扱ったデカルトやニュートンのキリスト教的科学世界観からは異なるが最先端はこれ。西森秀稔教授など日本人研究者も多くの業績を誇る。

あとがき

★日本人が神道をうまく説明できない理由

①明治維新以来、欧米のキリスト教思想やそれに相反する近代合理思想をシャワーのように浴び続けた

②外国人コンプレックス

③神道は目に見えないものであり、日本人自身が説明できない

神道は世界に通じる普遍的な考え方であることを理解し、日本人らしく生活したい

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どっちがわかりやすいか、と言うと、コッチ。