~只今、全面改訂中~

☞【幕末年表⑲:1867年・第2四半期】『薩摩藩が幕府と決戦となれば30日以内に必ず土佐藩兵を率いて合流す』

(※2)薩土密約

「薩土密約」を取り扱っている参考書はほとんどありません。
薩摩藩と土佐藩の過激派が武力倒幕を誓ったものですね。
坂本龍馬
その後の、「船中八策」の方が有名だからな。
薩摩藩としては、そっちの案も興味ありもす。

まあ、そんなにうまくいくとは思わないでごわすが。

板垣退助
もし、薩摩藩が幕府と決戦となれば30日以内に必ず土佐藩兵を率いて合流しましょう。

たとえ、藩論がまとまっていなくても、やります。

さて、今から軍隊の強化だ!

※実際、戊辰戦争時に板垣退助は駆け付けます。

(※3)薩土盟約

武力倒幕の機運が高まるなか、公武合体の立場をとる土佐藩では、藩士の後藤象二郎(1838-97)と坂本龍馬がはかって、前藩主の山内豊信を通して、将軍慶喜に倒幕派の機先を制して政権の奉還を行うように進言した。

「詳説日本史研究」p326
坂本龍馬
私は勝海舟先生の教えもあって、武力倒幕は望まないぜよ。

もっとも大政奉還を慶喜公がすんなり受け入れるとは思えんぜよ。

そうなったら武力倒幕なのか・・・

後藤象二郎
坂本殿の考えは実に素晴らしい。

薩摩藩の皆さんもそう思いませんか?

小松帯刀
うむ。
板垣退助
こんな盟約があったなんて、聞いてない…
後藤象二郎
私も武力倒幕の話は聞いていない…

坂本龍馬:船中八策

1.天下の政権を朝廷に返して、法律は朝廷から出す(大政奉還)
2.上下の議政局を設置し、議員を置いて全ての議題を討議させて、全て会議で決める(議会開設)
3.有能な人材を公卿・大名・多くの人から顧問にして官職を与え、有名無実の官をなくす(官制改革)
4.外交は広く会議で採択される妥当なる新しい条約を結ぶ(外交刷新)
5.昔からの律令とあわせて新しく永遠なる法律を作る(法典制定)
6.海軍を拡大する(海軍拡張)
7.御親兵を置いて首都の防衛をする(親兵設置)
8.金銀など外国と妥当な交換率の法律を作る(幣制整備)

もちろん全て私のオリジナルではないが、、、

え、本当に言ったかって??

うーん…

船中八策が坂本龍馬のオリジナルと思っている方がいまだにいらっしゃいますが、少なくとも1862年の幕府の会議で、大久保忠寛が提唱しておりますね。

そして、最近の研究ではそもそも坂本龍馬が船中八策を言ったかどうかも怪しいとされております。
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