~「もう一つ上の日本史」出版に伴い、勉強方法も変える必要が出たので、全面改訂突入します~

☞【日本史を勉強してみようと思ったその日に】『点と線がわかる日本史集中講義』(井沢元彦、2007年、祥伝社)


初学者向け。
日本史を勉強しようと思ったその日に読んでみて良い。

一般人の目を引き付けたという点で作者の井沢元彦先生が残した功績は大きいと思う。

ところが、井沢先生と、「戦争の日本中世史」(書評はコチラ)を書いた呉座勇一先生が「言論プラットフォーム」アゴラ上でバトルになっていて、びっくりした。

井沢先生の一連の学者批判に呉座先生の怒りがよっぽど溜まっていたんだということも窺えるが、とりあえず「停戦」となった…。

呉座先生の意見を要約すると「学者を批判しておきながら、学者の書いたものを引用して書いているのはいかがなものか?」というもの。

非常に明快。

ほか、呉座先生は百田尚樹先生、八幡和郎先生ともバトルにつながっているが、これがまた電光石火の勢い。

相手は呉座先生を「不敬」などと人間性に焦点を当てるしかなくなるが、これは、呉座先生が年下だから言えるんだろうな~と思ったり。

ただ、それ以上に「イデオロギー」の違いもベースにあるのだと思う。

あと、世代的な違いもあるのだろうか。

井沢先生にしてみれば、26歳下の人間をちょっと「ひねる」つもりだったのかも知れないが、まさかその26歳下の人間に「推理小説家に戻れ」と言われるとは思ってもみなかったであろう。(しかし、最近の井沢先生の著作のタイトルを見ると本当に推理小説家に戻られているような気も…)

もっとも、呉座先生の「戦争の日本中世史」を読むと、認めている研究者はしっかり評価する一方、そうでない研究者のことはビシバシ斬っているので、決して学者なら誰でも良いと言うスタンスではないということも付記したい。

学者がどういうスタンスでものごとを考えているかは小島毅先生の「父が子に語る近現代史」【コチラ】【読書メモ編】でよくわかった。

それまで僕は百田尚樹先生の愛読者だったが、愛国心の表現方法は1つではないことを知り、この本で考えが大きく変わった。

ただ、井沢先生の本は、これから日本史を勉強しようとする人に非常に向いている。

呉座先生はじめ、研究者の書かれた本は、日本史をとりあえず勉強して、さらにもうちょっと深く突っ込んで勉強したいという人に向いている。

僕自身、日本史を勉強しようと思ったきっかけは、この「日本史集中講義」であるので、この本には恩義を感じているし、よく人にも薦めた。

さらに勉強しき、やはり、もう少し裏付けが欲しいと思うようになると、まずは著者を見て学者であるか学者じゃないかをチェックしてから、学者の本ばかりを探すようになったが、だからと言って井沢先生の本が不要ではない。

「穢れ」理論とか、「十七条憲法」の「和を以て貴しとなす」という言葉にはつづきがあることとか、ちょっと面白い切り口が多数ある。

つかみとしては最良なのだ。

医学の世界でも、「患者体験記」などの方が結構、読み易く、つかみやすかったりするが、是非とも日本史を勉強しようと思った早い時点での一読をオススメしたい。

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石ノ森先生の「マンガ日本の歴史」の時にも感じたが、いくら日が経っているとはいえ、この本がこの値段で手に入るのが信じられない…

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