こんにちは。
今回は、日本史を勉強するうえで、「ベース」となる参考書について紹介したいと思います。
参考書は数多くありますが、
私はやはり、山川出版社の『詳説日本史研究』をオススメします。
もちろん、「山川出版社」に関しましては、
「左翼的だ」
などという、批判をされている方もいらっしゃることは知っているのですが、
「王道」を知ってこそ、他を語れる、との思いからも、
やはり、「山川」と思います。
「詳説日本史研究」は、教科書をさらに詳しくしたようなものですが(だから参考書なんですね)、
9年ぶりに全面改訂したということで期待をもって購入しました。
全部読むのに5ヶ月かかりましたが、
読み応えは十分にありました。
ただ、率直な感想としましては、明治維新以降については「この本だけ読んでも絶対にわからない」と断言できます。
ですので、明治以降は一般書などをも参考にした方がいいと思います。
→https://nihonshi.me/category/hon/bakumatsu_ishin/
それ以外の時代は、1ページめくっては1回膝を叩くくらい、
新しい発見の連続でした。
たとえば、中世編で、
「関東に比べて近畿地方の方が村掟が厳しい」
という記述がございました。
その理由は、
「荘園だの公領だのが入り組んでいたからこそ住民が団結する必要があったため」
(関東は土地と支配者が比較的入り組んでいないらしい)。
だそうです。
現在、京都のとある町内会の組長をやっておりますが、
京都の町内会のこの複雑なシステムは、室町時代あたりから続いているかも知れない…
なんて、考えると、面倒な仕事も、それなりに意義を感じることができました…。
とにかく新しい発見の連続です。
いろいろ本を買い漁るよりも、まずは王道の参考書「詳説日本史研究」、
受験生、非受験生に限らずオススメします。
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