こんにちは。
今回ご紹介しますのは、水木しげる先生の「総員玉砕せよ!」(1995年)です。
水木しげる先生
水木しげる先生については、説明不要かもしれません。
朝ドラの主人公にもなりましたね。
僕の世代では「ゲゲゲの鬼太郎」があまりに有名ですが、水木しげる先生を知れば知るほど、その才能のすごさに驚かされます。
本書も、戦争体験に基づくしっかりとしたものでして、実に読み応えありました。
是非一読をオススメします。
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軍隊
昭和史のポイントは「外交」と「軍隊」だそうです。
「軍隊」に関しましては上層部の話が多いのですが、末端の話からも貴重な情報が得られます。
(山本七平先生の「敗因21か条」、ベストセラーとなった吉田裕先生の「日本軍兵士」などなど)
漫画には漫画の良さがありますので、本書を読むと一兵卒(水木先生自身)の立場がよくわかりました。
総員玉砕せよ!?
また、「ビンタ」シーンがたくさん見られましたが、「何かあったらビンタ」というのは陸軍の伝統なんですってね。
(最近、ようやく根絶されたでしょうか?)
また、敗色濃厚になったとき、「総員玉砕せよ!」と命令が下ったという話も有名ですね。
でも、これ、中世の武士が聞いたら鼻で笑うでしょうね。
いかに上層部が高邁な理想を掲げたとしても、末端の兵隊は好きで戦争に行くわけない、というのがよくわかります。
書籍購入
感想100件以上、ってはじめて見た…。それだけ影響力のあるマンガか・・・。
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