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☞【教科書にはない、足利将軍の歴史】『戦国期足利将軍研究の最前線』(山田康弘編、2020年、山川出版社)

こんにちは。

本日ご紹介しますのは、「戦国期足利将軍研究の最前線」(2020年)です。

まず、こんなマニアックなテーマの書籍が書店で「平積み」にされていることにまず驚きました

(京都だけ?ちなみに大垣書店烏丸三条店。)

そして、あまりの「読みやすさ」に2度驚きました

もしかすると、「応仁の乱ブーム」の後は、「応仁の乱後ブーム」が来るかも知れません

そう思わせるほどの面白さでした

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9代~15代のプロフィールはコチラ

wikipediaを読んだだけでは、「剣豪将軍」こと13代将軍・足利義輝がなんで三好一族に殺されたのかわからないでしょう。

応仁の乱が終わったのが1478年ですが、その後、織田信長が台頭するまで100年近く。この間に何が起きたのか説明できますでしょうか?

「戦陣に散った若き貴公子」こと9代将軍・義尚、

「逆境に耐えた不屈の大将軍」こと10代将軍・義稙【コチラ】、

日野富子・細川政元らによって将軍の首がすげ替えられた1493年の「明応の政変」、

同時期に東で生じた「北条早雲の台頭」、

奇人・細川政元の暗殺(1507年)と、

足利義稙の15年に渡る潜伏を経ての復権、

「三好長慶」という「信長の前の覇者」、

などなど、エキサイティングな事件が盛りだくさん。

過渡期こそ学ぶことが多いと思うですが、教科書ではあまり扱われません。

ただ、こんな面白い時代を学ばないのは実に「もったいない」と思います。

冒頭でも触れましたが、非常に読みやすい本なので、誰にでもオススメできます。

序章だけでも満足度高いでしょう。

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