
『嘘だらけの~近現代史』シリーズなど倉山満先生の本は世界史を勉強しはじめた時にずいぶん読んだ。
この人の最大の魅力は、『熱量』。
この人は信用できる、って思わせるものがある。
最近は僕自身がより専門的な書を求めるようになったために読むことが減ったけど、倉山満氏のことを忘れることは絶対にないだろう。
以下、読書メモ。
日本を崩壊しないようにするための「改憲」なら70年前に金森徳次郎憲法担当大臣と佐藤達夫法制局次長がGHQに対してやってくださった。
現在巷で議論されているようなものは単なる「条文ごっこ」であり、「安倍晋三にケチをつける」言論と「安倍晋三にケチをつける言論、にケチをつける」言論しかなく、幼稚な議論である。
一時期国会でも話題になった「アシベの教科書」では<そもそも、憲法には「形式的意味」と「実質的意味」とがあり、「実質的意味には成文不文を問わない」>と書かれているにも関わらず、その基本的なことを解っていない人が多すぎる。
「日本国憲法」は日本国の憲法の一部であって、全部ではないのだ。我々は一言一句をどうするかみたいなことを話すのではなく、「有事」の際にどうするかを真剣に考えるべきであって、例を挙げれば「菅直人氏」が総理大臣であっても有事を乗り切ることができるような法を作るべく議論すべき、であろう(※1)。
(※1)我々は菅直人氏を総理大臣に選んだ覚えはない。(鳩山氏の辞任により総理大臣となる。就任34日後の参院選で敗退しても解散せずに居座る。)が、現在の制度上、このような総理大臣が誕生してしまう。
多少、意訳したものの憲政史家・倉山満先生の言いたいことはこういうことかと。
(そして、これらの理論はあらゆるコミュニティにも通用する。)
…憲法問題については様々な人が様々なことを言っているが、非常に切れ味が良かった。
「嘘だらけの近現代史シリーズ」も面白いが、やはり憲政史が専門なんだな、と思った。
一時期、ご病気などもあったようだが「命を削って書いている」というのはダテではない。
倉山先生の著作は多々あり、どれか1冊は読むべきだと思うが、本書もオススメしたい。
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