~只今、全面改訂中~

☞【幕末年表⑭:1865年・上半期】『死ぬほどの価値のある場面と思ったら、いつでも死ぬべし』

(※2)坂本龍馬の奔走

長州藩の藩論が一変したため、幕府は再び長州征討(第2次)の勅許を得て諸藩に出兵を命じた

「詳説日本史研究」p325
このままではいかんぜよ。

薩摩と長州を結びつけるぜよ。

あなた、ちょっと前までは英雄として書かれていましたが、

最近は、「ただ武器売りたかっただけじゃないの?」とか陰口言われてまっせ。

そうそう、幕府の依頼で外国が長州藩に武器を売ってくれなくなっちゃったものだから、薩摩藩の名前で武器買って、それを長州藩に売りつけるの。

薩摩藩は兵糧に困っていたから、長州藩の兵糧を送る。

これでお互い助かるし、私も儲ける。ウッハウハ。

…って、私のしたことは、それだけじゃないぜよ!

(薩摩藩は)長州藩がイギリス貿易商人グラヴァーから武器を購入するのを仲介するなど、ひそかに長州藩に接近する姿勢を示した。

「詳説日本史研究」p325
グラバー
あ、ども。私、武器商人のグラバーね。

南北戦争が終わって、武器が大量に余ったの。

それでどっか売れないかなーと思っていたら、

日本で売れたの。

坂本君?いい仕事してくれたよねー。

明治維新の嘘を…
それって内戦幇助では?

薩長史観を見直す、というのが昨今のトレンドですねー。

はいはい、そうかもねー。

倒幕にもっとも影響与えちゃったのは私かも知れませんねー。

ちょっとは罪悪感もあるんですよ。ちょっとは。

でもまだこの時点ではどっちが勝つかなんてわかんないでしょ。

ただ、弱い方に売っておけば、戦力が拮抗して戦争が長引くので、私の仕事もウハウハです。

いっぱい武器仕入れちゃおうーっと。

で、思ったより内戦が長引かなかったので、武器を仕入れすぎたグラバー商会は潰れちゃったんでしたっけねー。

あ、あれは計画倒産でしたっけ?

みなまで言うなー。

その後、私はキリンビールの創設に関わるなど、名士として過ごすのじゃから。

ちなみに、グラバー商会の親会社とも言える、「ジャーディン・マセソン」って、まだ健在なんですよねー。