こんにちは。
今回ご紹介しますのは、「古代史講義戦乱篇」(2019年、ちくま新書)です。
「古代史講義(2018年)」の続編。
amazonのreviewで、
「古代史講義」の方が良かった、「戦乱篇」はイマイチ
という意見が散見されましたが、それは読み手の問題じゃないでしょうか。
こんな面白い本はなかなかありません。
日本史を勉強して良かったことは、「このレベルの書籍」が楽しく読めるようになったことですが、
ただ漫然と読んでもこの書籍の良さはわからないと思います。
このシリーズの「昭和史講義」もそうですが、
このレベルの本は「読書メモ」をとりながら読むくらいの気概で臨んだ方が面白いと思います。
どの講がベストかと申しますと、「前九年合戦・後三年合戦」を挙げたいと思います。
はじめに(佐藤信先生)
★勝者による史料を批判的に検討すること、東アジア的視点から日本史をとらえ直す研究から、古代の歴史的評価も変化してきている。
★長屋王の邸宅の木簡が出土したことで長屋王の実像がより明らかになってきた。古代では高貴な出自の貴族ですら、妬みを買えば、病と称して家に籠るなどしなくてはしなくてはならなかった。
★かつては儒教的立場から王朝中心に「蝦夷征伐」という言葉が使われていたが、蝦夷も我々の祖先であり、一方的な「征伐」という史観は改められるようになった。
★同様に、「役」「戦役」という言葉も正義が悪を制圧するという意味合いがあることから、「前九年の役」は「前九年合戦」、「後三年の役」は「後三年合戦」という言葉が使われるようになっている。
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