~只今、全面改訂中~

こんにちは。

今回ご紹介しますのは、河合敦先生の『変と乱の日本史』(2017年、光文社)です。

河合敦先生ですが、

「元々、高校の先生だった人だけど、あまりにも話が面白すぎて、テレビにも出るようもなって、本も書くようになった」

というイメージを持っております。

ですので、「受験に役立つ」話も、面白い話もお手のもの。

日本史の先生として「カンペキ」と思います。

何冊も読みましたが、個人的にはこの『変と乱の日本史』がベストですね。

「歴史を変えた18の政変とクーデター」というサブタイトルが示すように、大戦争よりも政変や内乱、クーデターに注目した作品であります。

第1章「大化改新はどこまでが真実なのか」といきなり想像をかきたてるタイトルから始まり、

以下、「長屋王の変」、「藤原種継暗殺事件」、「薬子の変」、「長徳の変」、「鹿ケ谷の陰謀(かなりオススメ)」、「摂家将軍・宮将軍」、「嘉吉の変」、「本能寺の変」、「豊臣秀次謀反事件」…などと続いていきます。

第1章では蘇我氏が決して悪者ではなかったこと(この話は割と有名になったと思う)に付け加えて、孝徳天皇黒幕の話。

第2章では、長屋王の変における「聖武天皇首謀者」説の紹介と、反対に「長屋王に野心アリ」説の紹介。

第6章の鹿ケ谷の陰謀でのサブタイトルは「平氏打倒の陰謀は平清盛が仕掛けた罠だった?」とあり、延暦寺と後白河法皇の対決の話(嘉応の強訴の件など)など、日本史の教科書には書かれていないことが実にわかりやすく紹介されております(それでいて面白い。)

日本史は逆から学べ」の方が売れているようですが、是非こちらも御覧ください!

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日本史本の著者で打線を組んだ